淡青連携企画「東大の現状と課題」アンケートから ~東京大学の多様性について~

2015.09.09 東大生に聞いてみた Facebook Twitter Line

前回からお送りしている淡青連携企画「東大の現状と課題」アンケートの第二弾、今回は東京大学内部の多様性に関して学生の生の声をお伝えしたいと思います。前回と同様で、回答してくださった方は72名。学部1年生から大学院生まで幅広く答えていただき、文理の割合は4:3程度と文系学生の方が少し多いようでした。ご協力いただきありがとうございました!
ひとえに「多様性」と言っても様々な切り口がありますが、ここではアンケートでお聞きした女性と外国人留学生の少なさに関して取り上げたいと思います。

2014年5月時点での女性学生の割合は18.7%、女性教員の割合は11.8%と男女の偏りの大きい状況が続いている東京大学。特に女性学生の割合はいまだ20%の壁を超えたことがなく、国内平均の43.8%や海外大学(Harvard大学: 49.9%、Oxford大学: 46.6%)などと比較してみると極端に女性が少ないことがよくわかります。このような状況を学生はどう感じているのでしょうか。
「女子学生や女性教員が少ないことで、困ったことや「女子学生/女性教員がもっといればよいのに」と感じた場面を教えてください。」という質問には、何かを決める際に女性の意見を取り入れたい場面がある、といった多様性が必要だとする声が男性からあがる一方で、女性からは女性ならではの問題を相談できる相手が身近に見つからないといった切実な悩みの声が多く伺えました。しかし、男性側からは特に困っていないという声も多く見受けられ、女性学生数の増加にはこういった男性側の意識改革もひとつの壁なのではないかという印象を受けました。
また、東京大学の外国人留学生は女性学生の割合よりもかなり低く、2014年時点で学部ではわずか2.1%とグローバルキャンパスには程遠い状況です(大学院では18.7%)。「どうすれば外国人留学生をもっと増やすことができるか」という問いに対しては、留学生に対してのサポートの充実といった解答が多くを占めました。具体的には、奨学金や留学生向けの寮の充実といった環境に関するものから、英語化する授業の量と質を向上させるといった授業に関するもの、日本人と留学生の交流の場を増やすといった人間関係に関するものまで多岐にわたっています。その一方で、ずっと日本にいる日本人が考えても答えは見つからないのではないかと指摘する声も。改革には留学生側の声をしっかりと拾うことが必要なのかもしれません。

2回にわたりお伝えした「東大の現状と課題」アンケート企画も今回で終了です。東大が考えていることと東大生が感じていることとでズレているところにこそ、今回取り上げたような課題を解決する糸口が眠っているような気がします。

次回はこの企画を連携しておこなった東京大学広報誌「淡青」の編集部を取材します。おたのしみに!
今回の特集も9月発行の東京大学広報誌「淡青」にも掲載されています。そちらもぜひチェックしてみてください。
http://www.u-tokyo.ac.jp/gen03/tansei_j.html

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