淡青連携企画「東大の現状と課題」アンケートから ~博士課程への進学について~

2015.08.31 東大生に聞いてみた Facebook Twitter Line

東大ナビでは今回から2回にわたり、東京大学広報誌「淡青」と協力し「東大の現状と課題」についての特集をお送りします。今回は事前に学生のみなさんに答えていただいたアンケートの結果から、特に「博士課程への進学」についての学生のみなさんの生の声をご紹介します。
回答してくださった方は72名。学部1年から大学院の方まで幅広く答えていただき、文理の割合は4:3と文系の方の方が多いようでした。ご協力いただきありがとうございました!
9月に入り、夏休みも終盤に差し掛かりましたが、この時期は大学院入試の時期でもあります。同期や先輩など、身の回りにも院試に向けて勉強する人がちらほらいるのではないでしょうか。「博士離れ」などと言われることもある昨今ですが、博士課程への進学について、学生のみなさんはどう考えているのでしょうか?

「大学院博士課程に進学したいと思っていますか。」という質問に対し、理系では「はい」と「いいえ」が12人と同数となり、文系では「はい」が7人、「いいえ」が24人と圧倒的に「いいえ」の回答が多数で、全体としては博士課程進学へ否定的な意見を持っている人が多いという結果となりました。

理由を見ていくと、博士課程進学に肯定的な人の多くは、やはり「研究が好きだから」という理由から進路を決めているようでした。しかしそんな「研究が好きで研究者になりたい」人たちの中からも多く寄せられたのは、博士課程への不安です。回答者のうち3分の1もの人が「博士課程で何ができるのかよく分からない」と答え、博士課程そのものの情報が少なく、遠い存在であることが伺えます。
また「進学したい」と答えた人の多くが不安に思っていたのは、「職があるのか」ということ。優秀な同期・先輩との競争の中で、安定した収入を得られる研究職などにつけるのかどうか、その金銭的・精神的な不安定さを懸念する声が多く上がっていました。逆に「博士課程=研究者になる、というイメージが定着してしまっていて、通常の就職をすることが難しい」という意見もあり、世間のイメージ・噂などの影響も大きいようでした。

博士課程後の将来への不安が聞かれる一方で、「早く就職したい」「他の職業と比べて魅力がない」など、博士課程へそもそも興味を持てていないのではないか、という回答も見られました。これらも含め、学生に博士課程への進学も積極的に検討してもらうためには、博士の生活や実際の進路など、博士課程を知ってもらう、魅力を広めるような対策が必要かもしれません。

次回は「東大の現状と課題」アンケートの中から、「多様性」をテーマとして、特集記事をお送りします。

今回の特集は、9月発行の東京大学広報誌「淡青」にも掲載されています。そちらもぜひチェックしてみてくださいね!
http://www.u-tokyo.ac.jp/gen03/tansei_j.html

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