東京大学公式の情報サイト「東大ナビ(UTokyo navi)」は、本学の部局や研究所が開催する多彩なイベントの情報を集約し発信しています。


そもそも東大ナビって??
2007年、東大の各部局のイベント情報が集約されておらずアクセスしづらく、学生が授業以外の学習の機会を失っているという問題を解消するために、東大ナビは生まれました。そして、その当時から変わらず、東大の部局や研究所が提供する多岐にわたるイベントやサービスなどの情報を集約して発信し、授業以外の学習機会の周知に寄与しています。また、その時々の学生が感じていることや興味をもっていることを取り入れ発信するため、この記事を含む特集記事の執筆は、実際に現在東大に通っている学生が行っています(イベント情報の収集もしています!)。

東大ナビの利用者・主な対象は、“東大生(OBOG含む)”です。イベント情報の発信や特集記事を公開することで“東大生がもっと東大に愛着をもって東大を味わい尽くせるようナビゲーション”しています。

ぼくは特集記事の執筆などを行う学生スタッフの1人です。今回は、ぼくが東大ナビで働きはじめてから4年弱の間に起こった東大ナビやその周辺環境の変化と、これからの東大ナビについて議論してみようと思います。

これからの東大ナビ
東大ナビが始まってからの10年間では、より情報化が進んだように思います。東大生の中にも、在学中にITベンチャーなどを起業する学生も増えてきました。ターゲットである学生がどんどん変わっていく中、いつまでも同じやり方をしていては、効果が薄れてしまいます。

東大ナビが始まった頃は、QRコードを携帯電話(スマホではない)で読み込んでアクセスする携帯電話用ウェブサイトがメインでした。

携帯電話ウェブサイト(1)

携帯電話ウェブサイト(1)

携帯電話ウェブサイト(2)

携帯電話ウェブサイト(2)

また、この10年間で、自分でさまざまな情報にアクセスしたり発信したりすることが学生でも容易にできるようになりました。東大ナビに関する大きな出来事としては、ちょうど一年前、長年学生に親しまれてきたUTLifeが閉鎖されることになり、そこで公開されていた記事を東大ナビが吸収するという変化がありました(関連記事: http://www.todainavi.jp/archive/14377/ )。ほかにも大きな変化として、ウェブサイトやメールマガジン、Twitterに加えて、2016年度からのLINE@の導入があります。LINE@導入の結果、記事のアクセス数やアンケートの回答数は大幅に増えました。しかし、コミュニケーションのツールだけを水平変化させるだけではまだまだもったいないと、一読者として、ぼくは考えています。

東大のさまざまな物事がインターネットを通じて発信されるようになりました。しかし、東大の異なる組織が独自に運営するメディアはたくさんある反面、それらを横断して集約するようなサービスが存在しないため、どのメディアを見れば何ができるのか網羅的に知ることが難しくなってしまっています。東大ナビの成り立ちは、こうした散在している情報を集約することにありました。これからの東大ナビには、そのようなさまざまなメディアに横串を刺し、東大全体を俯瞰するような地図をつくることをより一層期待します。

東大ナビ LINE@のホーム画面

東大ナビ LINE@のホーム画面

さらに、現在の東大ナビのような大衆一般に対するコミュニケーションだけでなく、個別化したコミュニケーションも大切ではないでしょうか。個別化したコミュニケーションとは、それぞれ人の状況に合わせた内容だったり様式だったりをもって行われる対話のことです。大量の情報を発信するだけになっていては、”ナビゲーション”としての役割を果たせません。ナビには、大量の情報によって作られる地図だけでなく、目的地と現在地が必要です。これからの東大ナビには、個人的な状況に合わせて目的意識をもって情報を受け取ることができ、かつ自分がその目標に対してどこにいるのか意識できるようなコミュニケーションのあり方を考えてみてほしいと思っています。
すでに述べたとおり、東大ナビは、授業以外の学習機会を学生に提供する目的で設置されました。しかし、ぼくが学生スタッフとして行ってきた特集記事の執筆や公開、イベント情報収集は、広報活動の一つだと思っています。広報は相互な関係性をなしていなければなりません。つまり、一方向的な押し付けでは意味がなく、何らかの目的意識をもち、訴えかけたい相手と双方向の関係を築き、その意識や行動を変容させるコミュニケーションが大切だとぼくは考えます。今後の東大ナビにはそうした役割を期待します。

東大ナビ キャラクター「メメムー」

東大ナビ キャラクター「メメムー」

今までありがとうございました!
これからの東大ナビに期待することをいくつか書いてみましたが、かくいう私はみなさんとお別れしなければなりません。この3月に大学院を卒業し、4月から社会人として働き始めます。この4年弱もの間、アンケートや取材で直接的に、あるいは特集記事などで間接的に、みなさんと対話することができてとてもためになりました。さまざまな価値観に触れることができ、私自身も、みなさんや東大ナビに人生の“ナビ”をしてもらった気がします。

東大ナビに入れてもらった頃、人と話したりSNSで発信したりするのが好きで、なんとなく広報活動もそういうものだと思っていました。しかし、特集を組むときに一から活動したり、派生して色々な組織に関わりをもったりする中で、目的意識をもって人と関わり共に未来を考えるような、本当の意味での“広報”に徐々に気付き、のめり込むようになりました。社会人になってもそういう仕事ができるように尽力しようと思うので、またどこかでみなさんと対話する機会があるかもしれませんね。

それでは、みなさんどうかお元気で。
これからも、東大ナビをお願いします。