東京大学公式の情報サイト「東大ナビ(UTokyo navi)」は、本学の部局や研究所が開催する多彩なイベントの情報を集約し発信しています。


みなさんこんにちは。人生出会いと別れといいますが、圧倒的に出会いより別れの多くなるこの季節、人それぞれ様々なドラマがあるかと思います。かけがえのない青春を共にした仲間との別れ、お世話になった指導教員との別れ、人だけでなく思い出の場所や環境との別れ。様々な別れがあり、新しい生活での新しい出会いに向けて準備をする、何度も経験して理解はしていても寂しいものですよね。今回は、2017年度でその運営を終了してしまうこととなった東京大学の公的なWEBサイトを紹介しようと思います。

受験生だった頃、進学振り分け (現在の進学選択) に悩んでいた頃、東大での生活を考える折々に、みなさんへ参考になる情報を発信してきたUTLife、その名前をみなさんご存知だったでしょうか。

utlife

(みなさん、このサイトには見覚えありますよね?)

UTLifeは、「学生の活動やキャンパス情報等を学生ならではの視点から発信することで、主として本学学生に対する広報・情報提供活動を行う」ことを目的とし、2004年に公的な位置づけのもとで開設されたウェブサイトです。2018年3月現在では、「東大ガイド・東大の学び・東大いろは・東大な人・サークル紹介・イベント紹介・特集記事」の7コンテンツで構成されていて、インタビュー形式の記事や調査記事によって、学生が学生に向けて東京大学がどんなところなのか発信するものになっています。(中には、「東大のマンホール」などの独特の面白い記事も掲載されています。)

このUTLifeの大きな特徴は、公的な位置づけを与えられたウェブサイトでありながら、“学生ならではの視点による発信”という理念・目的のもとで、学生スタッフによる運営が続けられてきた点にあります。こうして運営に携わることとなった学生スタッフは、ウェブサイトと同名の“学生団体UTlife”を自ら組織し、新スタッフの募集・受入れから記事の企画・編集やサイトの維持管理までの実務を自主的・自律的に担ってきたのです。

このように公的な活動を担う母体となった“学生団体UTlife”では、その発足後まもなく、ウェブサイト運営に加えて、「東大受験のしおり」という冊子の編集も始めました。この冊子は、東大の二次試験の受験生(=未来の本学学生)に向けて、試験の流れだったり試験会場のトイレ情報だったりといった受験当日に役立つ情報を、発信する冊子になっています。筆者自身、受験生の頃キャンパス内のどこにトイレがあるのか把握できなくて困った記憶があるので、このような冊子の需要は確かなものだと感じます。毎年変わる当日のトイレの場所を事前に把握して広報することができるのも、“学生ならではの視点”による地道な実地調査の成果といえるのではないでしょうか。

このようなUTLifeというウェブサイトと学生団体の在り方が成立したのは、2004年当時、東京大学が国立大学法人になるタイミングでもあって、「学生も大学運営に携わる一員として、何か新しいことをやろう」という気運があったためといわれています。当時は、今のように自由自在にWEB開発ができるような時代ではなく、皆さんが現在UTASで行っているような履修登録も、シラバス片手に教務課に行列を作り行っていた時代において、“学生が学生向けウェブサイトの運営を行う”という取組みには目新しさもありました。そこから14年、UTLifeは、学生が学生向けに、学生ならではの視点から情報を発信していくという役目をブレさせることなく、運営されてきました。安易に流行りに乗ることなく、学生生活を送るのに足りない有益な情報や、純粋に東大をもっとよく知るための情報など、実直な広報活動が学生目線で行われてきたのです。他方、現在では、WEBメディアの運営は比較的手軽に行えるようになり、学生がその運営をすることは珍しいことではなくなりました。そんな中で、奇をてらった企画などではなく、発足当初と変わらない方針で情報発信が行われてきたのは、10年以上積み重ねられた歴史や、UTLifeの役割への意識があってのことだったようです。そんなUTLifeも、誰でも簡単に様々な情報にアクセスできるような時代になり読者層の需要が変化してきたことに加え、大学側でも部局横断的に学生への情報を発信するウェブサイトが整ってきたこと(東大ナビもその1つでしょう。)などを受け、今年度末、“役目を終え、去るこの季節”に、運営の幕を降ろす運びとなりました。

ですが、ここで報告があります。UTLifeは終わってしまいますが、その積み重ねてきた歴史を振り返ることはできます。この度、東大ナビでは、UTLifeで紹介された掲載されていた記事の一部を受け入れ、WEBサイトの方に移行記事という形で掲載することとなりました! 3月末から順次移行していくので、最初から全てのコンテンツを見ることができるわけではないのですが、その都度発信していくので、これを閲覧することで自身の出身校となる東京大学について詳しくなってみてください!

今回の記事移行のための打合せなどを通じて、私たち東大ナビも、オープンアクセスな時代における学内広報とは、大学と学生が共同で発信するということがどういうことなのかを考えていかなければと視座を高めることとなりました。皆さんも、東大ナビとUTLifeを併せて読むことで、より東京大学のことを知り、これを機に愛校心を芽生えさせてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、現在のUTLifeのサイトはこちら(https://www.ut-life.net)【公開:2018年3月末まで】になります。年度末まであまり時間はありませんが、サイトが閉鎖してしまう前に是非1度訪れてみてくだい。最後に、UTLifeを運営してきた学生スタッフ3名の方々からメッセージをいただいたので、それをご紹介して今回の特集は終わろうと思います。

「学生が大学の一員として運営するという絶妙なバランスで、10年以上走ってくることができたのは奇跡的なことだと思います。この活動には、この活動が存在すること自体にも意義があったと思います。今までありがとうございました。」

「派手な活動ではなかったのですが、読んでくださっていた読者の方々には感謝でいっぱいです。東大ナビの読者の方々に合うかどうかわかりませんが、必要な時に読んでいただければと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。」

「様々な方々に支えられながらここまで何とかやってきました。これまでインタビューしてきた方は非常に個性的な方ばかりですので、引き続き東大ナビでも暇つぶしの際にでも読んでいただければ幸いです。」

UTLifeからの移行記事を含む東大ナビ特集記事はこちらから↓
http://www.todainavi.jp/archive/category/feature/feature-all/