東京大学公式の情報サイト「東大ナビ(UTokyo navi)」は、本学の部局や研究所が開催する多彩なイベントの情報を集約し発信しています。


進振り、サークル、研究、就活。学生生活はやらなきゃならないことが沢山ありますよね。東大のアカデミックな雰囲気に憧れ、学問を極めようと決意したあの春。いつの間にか単位数と成績評価を優先した時間割を消化する日々になっていませんか?やるべきことを要領よくこなしたい、でも純粋な知的好奇心だけで講義を選べたら幸せなのに。そんな皆様に朗報です。UTokyo Open Course Ware(東大OCW)なら、1300を超える東大の正規講義(2017.4.1 現在)をいつでも、どこでも、誰でも、好きなだけ、無料でビデオ視聴することができるのです!

ところでOCWって、あまり聞き慣れない言葉ですよね。OCWとは元々マサチューセッツ工科大学が提唱したブランド概念で、「大学の叡智の結晶である講義を、一般社会に公開し価値を提供すること」を目的として、有償で講義資料等を公開し直接的な利益を得るよりも、無償で公開し、より多くの人に大学の価値を知ってもらうことのほうが重要だろう、との考えにより、当初より「全ての講義資料等を無償で」というコンセプトで公開がスタートしたものです。現在では、この教育オープン化の考えは、日本を含め世界各国の大学に広がっています。東大では2005年からOCWを導入しました。著作権の都合もあり、現時点では学術俯瞰講義や数学、情報工学などの講義が多くを占めますが、将来的に全ての学部・研究科の講義資料や講義ビデオを公開することを目標としているそうです。

筆者も早速OCWのHPを覗いてみました。学術俯瞰講義の一覧を見て、駒場時代は必修で消耗していたこと、本郷に進学してから距離的な問題により断念していた講義が、このような形で待ってくれていたことにささやかな感動を覚えました。続いて目に留まったのは量子力学の講義でした。筆者にとっては講義室に足を踏み入れることすら恐れ多い世界を、誰の目も気にせず学べることが何より嬉しかったです。

もしかしたらOCWは、大学の概念を大きく変えるかもしれません。英語対応が完備されれば、留学生が大学を選ぶためのよい参考資料となることでしょう。教員が自らに対する全世界からのフィードバックを得ることで、魅力的な講義にするためのモチベーションにつながるかもしれません。学生は予習復習に活用することで理解が深まるでしょうし、ビデオ視聴が出席と認められれば時間割に拘束されずに留学や出張に積極的になれるでしょう。全世界の大学が協同すれば、各大学の強みと弱みが相補され、充実した学問体系がネット上にプールされることになります。

貴重な大学生活を拘束する、時間的・距離的制約。これが一生涯、好きな時間と場所に拡張されると考えるだけでわくわくしてしまいますよね。まだまだ成長途中の東大OCWをぜひ覗いてみてください!

UTokyo Open Course Ware
http://ocw.u-tokyo.ac.jp/