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突然ですが、みなさんは将来の夢を語るときに、何歳くらいの自分を想定していますか?多くの人が30歳~50歳くらいの自分を想像して、人生設計を組んでいるかと思います。でも考えてみてください。現在の日本人の平均寿命は男性女性のそれぞれで81歳と87歳となっていて、人生は意外と長いのです。どんなに思い描いた通りにキャリアを積めたとしても、人生の後半戦で病気などに悩まされず、健康で元気に過ごしたいですよね。そこで登場するのが、ヘルシーエイジングです。ヘルシーエイジングとは、「身心が衰えてきても、そこそこ元気に楽しく、自分らしく、自立的に暮らし続ける。ほどほど健やかな年の取り方を目指す考え方」のことです。

人生後半の生活を自分でデザインするためには、近い将来起こりうる老化を直視し、その変化に対応したライフスタイルをデザインすることがポイントとなります。今回の特集記事では、そんな人生後半の「食う・寝る・遊ぶ」のライフデザインの方法を示したマニュアル本である、『Healthy Aging 東大が考える100歳までの人生設計』を紹介したいと思います。2部構成で、第1部は基礎理論について、第2部は具体的な戦略について、様々なライフデザインの手法が紹介されています。また、第2部は全部で4章になっていて、それぞれ健康編・生活環境編・生きがい編・制度活用編となっています。

1つ目の健康編は、「食事・運動・休養」がテーマになっていて、体の内側から行うライフデザインについて紹介されています。具体的には、腸内環境、筋力低下の防止法、お酒やタバコとの付き合い方などについて触れられています。2つ目の生活環境編では、「住まいと身の回りの環境を整える」がテーマになっていて、衣食住の観点から行うライフデザインについて紹介されています。具体的には、家事の楽しみ方、様々な移動手段、情報・通信環境の整え方などについて触れられています。3つ目の生きがい編では「あそび・たのしみ・しごと・居場所」がテーマになっていて、生活の+αの部分のライフデザインについて紹介されています。具体的には、仲間の作り方、セカンドキャリアの選び方、ペットの飼い方などについて触れられています。最後の制度活用編では、「いざという時に備える」がテーマになっていて、自分の老後を社会に寄り添わせるためのライフデザインについて紹介されています。具体的には、退職金や年金などのお金の管理の仕方や、身内や自分が要介護になった時に適応できる手段、最期への備え方などについて触れられています。

みなさん自身はもちろんのこと、身の回りの大切な人も一生を通して満足のいく人生を送れるように、この本を熟読してみるのはいかがでしょうか。

東大が考える100歳までの人生設計 ヘルシーエイジング(幻冬舎)
2017/03/16
東京大学高齢社会総合研究機構 (監修)